近年、建築物の木質化という言葉が見られるようになりましたが、
とある研究データでは木造の家に住むと健康になるという結果がでているようです。
木造の家で発がん率減少…? part1
木造の家に住むだけで発ガン死亡率が下がる。
そんな驚きの話が、少し古いデータにはなりますが研究発表されている様です。
詳細は以下の引用に載せますが、
要約するとその人の食事や生活、部屋の状況に関わらず、木造というだけで同年代の非木造の家に住む人より発ガンによる死亡率が下がるそうです!

西日本の女性を対象に、ガンによる死亡率(死亡総数に占める割合)木造率(住宅総数に占める木造住宅の割合)の関係が調査されています。木造率が高くなるにつれ、肺ガン、食道ガン、乳ガン、肝臓ガンによる死亡率が低くなる傾向が認められました。図3に乳ガンの例を示しました。住宅以外の食生活などの因子が異なると予想される各年代において同一の傾向が認められてます。乳ガンの発ガン率が出産回数や授乳により変化することや、肺ガンは大気汚染、喫煙、周辺環境、室内環境などの影響を受けることを考えても、木造率とガンによる死亡率には強い相関があるということが示された興味深いデータです。
「木材と木造住宅Q&A 108 安全で住みよい家を造るために」より引用

学校が木造だと授業に成績が上がる…? part2
木質化した学校(木質化校)では以下のような効果が得られるという研究も発表されています!
- 学校施設における木材利用は、子どもたちのストレスを緩和させ、授業での集中力が増す効果がある。
- 内装が木質化された校舎では、非木質化校に比べ、子どもたちは教室を広々と感じ、校舎内での心地よさや自分の居場所などをより感じて生活していることが伺える。
- 木材を利用した教室では、インフルエンザの蔓延が抑制される傾向が見られる。
- 木質の床は、結露せず転んで怪我をする子どもが少ない。足にかかる負担も少ない。

■内装の木質化によるストレス反応の緩和
立地条件、規模、構造がほぼ同じである内装木質化した鉄筋コンクリート造小学校(内装木質化校)と内装木質化していない鉄筋コンクリート造小学校(非木質化校)に在籍する子どものストレス反応(腹痛や頭痛などの身体反応を中心に11項目)について比較した研究がある1)。その結果を見ると、子どもが訴える割合の高いストレス反応として、「疲れ」(約37%)、「眠気」(約30%)、「やる気」(約24%)が共通しているが、非木質化校の子どもは、「腹痛」、「風邪」、「耳鳴り」、「目の疲れ」、「やる気」、「集中」の各反応で、内装木質化校の子どもよりも高い割合を示した。また、非木質化校の女子児童がストレス反応を訴える割合は、他の場合より有意に高い結果
となった。

木造の家や建物というと、
見た目や香りが良いのでなんとなく体に良さそうとは思いますが、
実際健康に良いというのは嬉しい研究結果ですね。